ジリリリリリリリ…… 目覚まし時計が鳴る。 そこにあった4つの塊はその音で身体を起こす。 最初に起きた者は周りを無言で眺めるが、どうにもしっくりきていない様子だ。 他の 3人もそれにならう。
「此処がどこか、僕がだれか、今がいつなのか知ってる人はいますか……  あぁ、時計だと2時らしいですが」
だが、誰も答えられない。 何かないかと各々が自身の身体をまさぐっていたが 1人がホワイトボードに気づいた。
―― 猫が惨殺されました。話し合ってください。
「なに、これ……」 そこにびっしり貼られていたのは、とある猫の記録だった。