ここは日本のどこかにある「りりうむ高校」。 校舎の端っこに部室を構える園芸部では、4人の女生徒が活動している。 彼女たちが愛でているのは実際の植物ではなく、この醜き世界に可憐に咲き誇る恋の花。 ――そう、「百合」だ。 4人は百合を愛する心を通わせながら、部室でリレー小説を綴っていた。 ある日の放課後、4人に衝撃が走る。 なんと、リレー小説の百合の間に男が挟まっていたのだ! 突如として現れた百合の間に挟まる男に対して4人の怒りは頂点に達する。 百合の花を咲かせるために、男という養分は不要! そしてまた、男を挟んだ者もこの園芸部から間引くべし! かくして4人は、男を挟んだ罪深き者を見つけ出すことに決めたのだった。