時は大正末期。とある地方都市に、栄華を誇る名家が2つ並び立っていた。
一つは一瀬家。代々優秀な外科医を輩出する家系。
一つは四宗家。貿易で財をなした家系であった。
2つの家は、ときに競い、時には手を組み勢力を伸ばしていった。
そんな秋晴れの昼下がり、一瀬家次期当主の婚約を祝う茶会が催された。
今回は駆け引きや取引もなく、純粋に茶会を楽しんだ両家。

しかし夕方、四宗家当主に随行していたメイドが遺体となって発見された。集まった四人は家の名を汚さぬよう、事件を内密に解決すべく、話し合いを開始したのであった。