「この中に1人だけ本物の超能力者がいます」
ある組織のスカウトマンが4人の中学生にそう言った。 突然こんなことを言われれば普通戸惑うだろう。 しかし、返ってきたのは普通でない言葉だった。
「ふん。ついに私の力に気づいたか……」 「……心がないから何にも感じない」 「神様のお告げの通り……ここから物語が始まる……」 「ワタシ、超能力者じゃないデス。宇宙人デス★」
彼らは中二病だった。 しかも、超能力者テストに全員合格しており、さらには超能力を直接使っているところを見られたくないと主張してくる。 このままでは埒が明かない。 スカウトマンを含む5人は、誰が本物の超能力者であるかを決めるため、議論することになった。