舞台は、現在とは違う歴史を辿った大正時代。 終戦間もない世界に蔓延する、奇妙な病気。
―――「花葬病(かそうびょう)」―――
患者の生命を徐々に奪い育った芽が、 死に際に花を咲かせることから付いた病名。 ある日、花葬病研究の第一人者である梅佐木一郎(うめさぎいちろう)の死体が、本人の別宅で発見された。 現在この別宅にいるのは5名。 不治の病と呼ばれていた「花葬病」をめぐる事件は起こった…