鬼切伝説の残る孤島、通称「鬼切島」。過去に鬼が討ち取られたという逸話が残るその島では好事家たちによる社交界が定期的に開催されていた。その日、島に集まったのが17名の男女。素晴らしい食事や来賓の舞台も交えつつ社交界は大いに盛り上がった。その日の夜更け、主催者の一人である子爵の遺体が発見される。もし犯人がいるのならば、記者を除いた15名の中にいるはずである。殺人鬼と共に一夜は明かせないと、参加者たちは自らの手で犯人を捜すことに。  
人の手による犯行なのか、鬼の復讐劇なのか。それとも他に何か理由が?  個人の思惑と疑心暗鬼が織りなす推理劇が幕を開ける