これは少し未来のお話。
ロボット科学や AI 技術の発達に伴い、あらゆる企業が力を注いだのは”人間に限りなく近い”アンドロイドの開発。
多くのアンドロイドが製造され、増えていくと同時に「ある出来事」も頻発した。
それは、自我を持ったアンドロイドによる殺人、窃盗などの事件である。 特にアンドロイド開発発展国であったヘロンは、アンドロイド製造が進むにつれ、事件件数も増加すると予見し、「AI規制法」を敷いた。
チューリング・テストを受け、人間が行う知的活動と同等であると判断されたアンドロイドは警察の機械法管理課により、回収・データ廃棄が為される。
こうして、“人間に限りなく近い”アンドロイドは姿を消した。……はずだった。
・・・・・
世界を股に掛けるスパイ組織『アルバトロス』には一体のアンドロイドがいた。 ハイスペック違法アンドロイドの”SWAN(スワン)”。 アルバトロスが世界各所から盗み出したデータは全て SWAN が管理している。 そして今朝、SWAN が何者かに破壊され、内部データも全て消去された状態で見つかった。 一体誰が、何のために。まさかアルバトロス内に裏切者がいるのか。
これは、世界に望まれないアンドロイドが夢見た物語。
白鳥の空音を鳥たちへ
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