2XXX 年
世界はシンギュラリティの渦にのまれた—— 一部の特権階級を除き、全ての人間の生活は管理、最適化されていた。 当初のうちは AI によって作られた幸福のモデルに従っていた人類だが、 しだいに一部の人間たちに不満が募っていった。 「スモーカー」「ギャンブラー」「グルメ」「ラバー」 そう、“中毒者”たちである。 ある日、4人に差出人不明の手紙が届く。 「あなたの求めるものが、“そこ”にはあります」 欲望を規制された社会に嫌気がさしていた4人は、招かれるがままに宇宙船に乗り込むのであったが、航行の途中で、宇宙船の艦長が死んでいるとの知らせを受ける。
各々が求めるもののための犯人探しが今始まる。