藪の中で男の死体が見つかった。 男の名は “武弘” 、旅の道中に追剥にでも襲われたのだろうか? すぐに盗賊 ”多常丸” が捕らえられ、彼は 『おのれが殺してやった』 と自白した。 だが、事件はあらぬ方向へと動き出す。 被害者である ”武弘” の妻、真砂もまた 『わたしが殺したのです』 と自白したのだ。 さらに ”口寄せの巫女” に呼び出された ”武弘” の霊も、このようなことを口に した。
『おれは…おれは、自害して果てたのだ』
平安時代の法廷を舞台に偽りの自白を暴くマーダーミステリーが開廷!!