バレンタインデーも近付く冬のある日、委員会の引き継ぎ業務の為、貴方たちは生徒会室に集まる予定だった。 集会当日の放課後、人気も殆どない校内に悲鳴が響き渡った。 貴方たちは急いで駆けつけると、そこには声の主と思われる球磨野が顔を手で覆っていた。
その視界の先に――――生徒会長である池添の死体があった。 冷気があなたたちの肌を撫でるとともに、重苦しい雰囲気が立ち込める。
「なんで?」 「どうしてこんなことに?」
ぽつぽつと各々が独り言のように言葉を発するも、ここに居る全員は力なく立ち尽くすことしかできなかった。