ここは妖精の町 沢山の妖精たちが幸せに暮らしていました。 ここに住んでいる妖精たちの外見は、人間と区別がつきません。 しかし、妖精と人間は一つだけ大きな違いがあります。 それは、妖精たちは宝石の心を1人一つずつ持っているということです。
宝石の心はそれぞれの妖精が最も大切にしていることを司ります。 愛する心、楽しむ心、信じる心など妖精たちは自分の宝石の心を大切にしていました。 そんな妖精たちの宝石の心は、深く心が傷ついたとしたら割れてしまいます。
宝石の心が割れると、妖精は死んでしまいます。
だから、この妖精の町に住んでいる妖精たちは、お互いを尊重し合い、自分たちを傷つけてしまう恐れがある人間たちを出来るだけ避けて暮らしていました。
そんなある日、妖精の町で1人の女性の妖精が倒れているのが見つかりました。 彼女の周りには、宝石の心の破片がキラキラと散乱していました。 彼女の宝石の心が傷つき、割れてしまっていたのです。
彼女は絶命していました。