この寺院には烏天狗が現れる。
開創されてから300年後、この寺院の住職だった男性が寺院の裏手にある崖下から転落し死亡した。
当時の記録では住職は酒に酔っていたため、誤って転落したものと思われていたが、遺体の近くに烏の羽が数枚落ちていた事から、烏天狗の仕業ではないかと信じる者が増え、「烏天狗の寺院」として人々に恐れられるようになった。
烏天狗を恐れ、この寺院に所属する僧侶たちが減っていった為、その当時の住職たちの家系を軸に、数名の僧侶のみでこの寺院を支えてきた。それからというもの、不思議と烏天狗が現れることもなく、今では由緒正しき寺院として多くの観光客が参拝するようになった。
人々の記憶から烏天狗の存在が消え去った今、この寺院に再び現れることとなる。
からすのち
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