古くは防衛の拠点。後の時代には、栄華を誇った貴族の居城。 スコットランドの僻地に建つここは、18世紀以降誰も住んでいない廃墟のはずだった。 しかし、満月が高く昇る冬の夜、在りし日の荘厳な姿を見せることがあるという。 そこでは大勢の住人が彷徨い歩き、言葉を交わしているのだ。 あなたがたは皆、この城に住まう幽霊〈ゴースト〉だ。