異世界転生、転移…etc…それは今を生きる人々が一回は夢見たかもしれない理想郷。それが「異世界」 今や「異世界」は乱立し、ときにハッピーときにどん底、あまたある世界線、想像世界のひとつとなり 盤石な地位を確立していた。

……そう、宝くじよりも異世界転生・転移者が多いのでは!? そんな時代。 数多ある異世界の一つである「アラフ」 その中の一国である「聖イシュタリス王国」もまた数多の異世界人と共存する国だった。 国を守る為に戦う「勇者」 国を守るために守護を行う「聖女」 国をまとめ上げる「王族/イシュタリス家」 そして、その王族に仕える御三家の一角「バーンクライド家」 様々な人物が民を、国を、世界を支えていた。 そんな中、ある晴れた日のことだった。

――――聖イシュタリスの第一王子、コースが殺されたのは。 侍女の悲鳴と共に始まったのは4人の「重要参考人」と 「審判者」と呼ばれる執行者の間で繰り広げられる「犯人探し」 聖イシュタリス王国の勇者「アレク」 聖イシュタリス王国の聖女「セイラ」 そして、聖イシュタリス王国第二王子である「フェル」 王家に仕える王家筆頭の悪役令嬢「レイリス」 審判者は高らかに告げる。

「さ~あ! 見つけましょうか! コース王子殺しの犯人を!」 これは、異世界「アラフ」の一国、聖イシュタリスで起こった 殺人事件の始まりと終わりのお話。