京の都から少し離れた一条橋。 ここには、見事な枝垂れ桜があった。 摩訶不思議なことに、風もないのに枝が軋み、揺らいでいる。 散る桜に紛れて、首吊り死体が揺れていた。 死体の足元を照らすのは赤灯篭(あかとうろう)。 不気味な明かりに寄せられて現れたのは四人の男たち。

困惑する男達を前に死体が突如、喋りだした。