【千龍島】という断崖の孤島の中で不可思議な死体が発見された。 死体は白い頭巾をかぶっており、誰かわからない。 その死体を抱きしめ、泣きながら子守唄を口ずさんだ後、気絶した女性。 私たちは目の前の光景をただ見守る事しかできなかった。 一体誰がなぜ殺されたのか。 疑念が渦巻く中、千龍家当主である千龍恭一郎が口を開く。

「忌み子が殺された。殺した者はこの中にいる」

疑念がさらなる疑念を生み、やがて龍となって私たちを丸呑みにした。 龍の腹の中で私たちはもがき苦しむのだ。 誰かが言う。 これは龍神様の祟りなのか・・・と