1970年代アメリカ、ネバダ州。荒涼な大地の中、オアシスのごとく木々と牧場がある。この牧場の娘は、敷地を探し回っていた。朝食の時間になったのに、牧場主が食卓にやってこないのである。昨晩の大雨でぬかるんだ地面を踏みしめるうちに、娘は妙なものを発見する。寝ているにしては体勢のおかしい牛。近づいて仰天する。牛の首なし死体だ!なんということだ、大事な牧場の財産が……  

しかし事件はこれで終わりではなかった。その牛の影にはもう一つ物体があった。それは、牛と同じように首なしになった、牧場主の変死体だった。 「話は聞かせてもらった!これは宇宙人の仕業で、キャトルミューティレーションだ!」  家に走り戻った娘の話を聞いてそう叫ぶ奇妙な男。この牧場にはしばらく前から、来客たちが訪れていたのだ。犯行が可能な人間は、来客と牧場の面々、7名に絞られた。犯人は人間か?それとも本当に……宇宙人の仕業なのか?