50年前、人類は地球からの脱出を余儀なくされた。 幸い月への移住計画が進められていたおかげで 生き残った人類は、速やかに月へ移り住む事が出来た。 ―ガリガリヤッチマーウィルス― 突如として発生し、世界規模で人類を襲ったこのウィルスは 感染すると代謝が急激に高められ、食欲抑制シグナルが強烈に 刺激されてしまう死の病を蔓延させた。 人類は、大量に消費されるカロリーに対して、摂取カロリーでの補填が 追い付かず次々に餓死することになる。 爆発的に拡大するウィルス被害に、政府はワクチンの開発もままならず 瞬く間に人口の8割は死に絶え、カロリー消費に耐え切った人間だけが月へと逃げ延びた。 そして50年の月日が流れた今日、遂に地球奪還のため ワクチンを積んだ宇宙船が地球へと出発した。 これは調査チームに選ばれし、5人のハングリー達が織りなす物語。