僕らは海が大好きだ。 生まれた時からこの街に住み、この街で育ってきた。だからどんな季節にだって僕は海で遊ぶし、僕の家族や仲間たちも種族は違えど同じように過ごしている。 とある日、僕たちはいつものように海で遊んでいた。 そこに突然、物静かで平和なこの場所に似つかわしくない風切り音が轟音となり街中に響き渡る。その音がする方、街の中心地に目をやる。

…”奴”だ。”奴ら”が来た。