気がつくと六面すべてをコンクリートで囲まれた部屋にいた。記憶は曖昧で、自分が何者なのかすらわからない。目の前には、天秤を持った大天使ミカエルの像、床に描かれた魔法陣、天井からぶら下がる鉄製のフック、そしていくつかの人工物がある。これらは何を意味しているのか。 突如聞こえてきた声がこう告げる。「ここは死者の裁判所。死者を天国と地獄に振り分ける場所です。残念ながら皆様は、生前の罪を抱えたまま死んでしまいました。その罪を背負ったまま地獄に堕ちるのか、それとも罪を清め天国に昇るのか。それは皆様の行動と選択次第です。準備はよろしいでしょうか。
ではこれより《天国裁判》を開廷いたします。」
自分すら信じられない状況の中、生贄を決めるための裁判が始まる。
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