いつもと同じ、いつもの夏の部活風景。 今日もまたいつものように野球部は部活を始め、いつものように終わる。そう思っていた。 しかし、この日は違った。 野球部のエースであり問題児でもある“東海林臨太郎”が、部室棟のトイレの中で刺殺体となって見つかったのだ。 そしてなぜか、普段は気が弱い部活の顧問が突拍子もないことを言い出した。 『警察が到着する前に自分たちで犯人を見つけ、問題をなるべく小さくしよう』と―。
エースの隠し事。顧問の提案。そして、不完全な密室。 隠された真実が明らかになる時、果たして笑うのは誰か―?