時は西暦2032年8月31日、ニューヨーク。
—-ライノ・ハーデゲン教授 科学者である彼は、ついに人類の悲願であるタイムマシンを発明した。 明日はそのテスト飛行が予定されている。
ライノ教授は夢を見る。 この偉大な発明により、人類の未来はどうなってしまうのか。 もしかしたら、明日という日は全くの別物になっているかもしれない。
テスト飛行を明日に控え、今日は小規模だが、関係者だけで軽い打ち上げパーティーが行われた。 ライノ教授は、以前より非公表にしていたテスト飛行の行き先を、現在から10年後の未来、2042年9月1日だと発表した。
午前0時。 予定より早くタイムマシンに乗り込んだのは、一人の少年だった。 ライノ教授は、マシンのそばで横たわっている。物言わぬ屍となって…。
日付が変わり、9月1日が始まる。 ライノ教授が夢に見た未来と、全く別物の今日が。――――――