ここは東京都にある小さな島。
そこにあるのは、著名な女性小説家 “出水流”(いずみ りゅう) の邸宅。季節は夏が過ぎ、秋に差しかかる8月の下旬のことだった。  ある日の早朝、小説家がなかなか朝食に現れない。高齢である彼女を呼び出すため、使用人は書斎の扉を開ける。  
そこで使用人が目にしたものは、小説家 “出水流”の死体…。